後立山北部(長野) 小蓮華山(2766m) 2019年9月21日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:51 蓮華温泉駐車場−−2:14 蓮華の森(標高1590m)−−3:17 天狗の庭(標高2070m)−−4:07 大池山荘分岐−−4:45 船越ノ頭−−5:22 小蓮華山 5:44−−6:13 船越ノ頭−−6:46 大池山荘分岐 6:48−−−7:13 天狗の庭(標高2070m)−−7:44 蓮華の森(標高1590m)−−8:01 蓮華温泉駐車場

場所長野県大町市/富山県中新川郡立山町
年月日2019年9月21日 日帰り
天候曇時々雨→雨時々曇
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場蓮華温泉手前に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば大展望
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント3連休は台風接近の影響で初日から広範囲で雨予報だったが、最も雨の降り出しが遅い新潟に近い小蓮華山に雨覚悟で向かった。夜中は薄雲を通して月明かりが見えていたが早々に雨が降り出し、降ったり止んだり。幸い、雨が強かったのは往復とも樹林帯で、森林限界以上では雨は弱かったので助かった。ただし南風が強く、山頂で気温は+2℃だったので寒さ対策でゴアが必要だった。小蓮華山の通過は夏山シーズンの真昼間ばかりで展望が開けたことは無かったが、今回はガスがかかる前に山頂に到着したのでそこそこ展望は楽しめた




駐車場の案内図。週末だがガラガラだった 蓮華温泉露天風呂との分岐
蓮華の森。ここで尾根を回り込む たまにこの案内標識がある
天狗の庭の標識(下部) 天狗の庭の標識(上部)
まだ天候はいい。がこの後雨に 白馬大池分岐から見たテントの光
白馬大池分岐から小蓮華山方面の先行者 
 
白馬大池分岐
白馬村の夜景 船越ノ頭。日本山名事典と位置が違う
徐々に明るくなってくる ライト不要な明るさに
小蓮華山〜鹿島槍へと展望が開ける。鹿島槍方面は雨が降っている
小蓮華山山頂 気温は+2℃。南寄りの風が強く寒い!
小蓮華山から見た後立山主稜線(クリックで拡大)
小蓮華山から見た東方向(クリックで拡大)
小蓮華山から見た頚城山脈と北信の山々(クリックで拡大)
小蓮華山から見た姫川河口周辺(クリックで拡大)
小蓮華山のでかい劔 小蓮華山から見た白馬大池
小蓮華山から見た八ヶ岳。かろうじて見えた 小蓮華山から見た南。南アルプスは見えない
小蓮華山から見た苗場山。形が特徴的 小蓮華山から見た日光白根
小蓮華山から見た岩菅山 小蓮華山から見た横手山〜本白根山
小蓮華山から見た四阿山 小蓮華山から見た浅間山
イワツメクサ イワギキョウ
トウヤクリンドウ アオノツガザクラ
ヤマハハコ 白馬岳方面へ向かう登山者
標高2670m付近から見た立山真砂岳と別山 標高2670m付近から見た剱岳
標高2670m付近から見た猿倉方面 白馬尻小屋
猿倉駐車場。車が少ない 栂池高原
栂池自然園ビジターセンター 船越ノ頭
船越ノ頭山頂。山名事典よりも西側
船越ノ頭から見た東側の展望(クリックで拡大)
船越ノ頭から見た西側の展望(クリックで拡大)
船越ノ頭から見た北側の展望(クリックで拡大)
船越ノ頭から見た剱岳 船越ノ頭から見た針ノ木岳
船越ノ頭から見た大池山荘 ホシガラス。ハイマツの種を地面に隠していた
白馬大池 白馬岳方面に向かう登山者
白馬大池と大池山荘
大池山荘
蓮華温泉方面分岐 森林限界を割って雨具を脱ぐ
シラタマノキ。花みたいだが実。食べたら微妙な味 雨が降り糸魚川方面が煙っている
ハゲているのが天狗の庭 天狗の庭に突入。雨に打たれる
天狗の庭からの展望
ウメバチソウ ミヤマトリカブト
ミヤマアキノキリンソウ 蓮華の森
噴気地帯(露天風呂) ウメバチソウ
ウメバチソウの群落 丸倉山と黒負山。無雪期は行きたくない場所
オヤマリンドウ 蓮華温泉裏の分岐。登山道は→
分岐にある案内標識。分かりやすい 蓮華温泉
蓮華温泉まえから見た朝日岳〜黒負山 蓮華温泉駐車場。3連休なのにガラガラ


・先週の3連休は3日とも天候に恵まれたが、今回の3連休はその反動が来たかのように悪天。台風はまだ沖縄で直接の影響は無いが、気圧配置の影響で広範囲で雨の予報。北アルプスは降り出しが早い予報で、土曜朝から雨の予報。台風から回り込む湿った南風が入るので、稜線はガスって何も見えない可能性が大。それでも時間経過と共に台風が接近し山では相当の強風が予想されているので、まだ土曜日がマシと判断し出かけることに。

・西や南から天気が崩れてくるため近場で天気の崩れが最も遅いのは新潟県であり、行先は久しぶりに小蓮華山とした。蓮華温泉からだと標高差は約1300mで爺ヶ岳と同程度。後立山最北の地で、しかも蓮華温泉は新潟県なので天候の崩れは遅く、南寄りの風は稜線に出るまで避けることが可能なので、雨が降っても傘の出番が長くできるのがいい。

・蓮華温泉の駐車場は登山者数の割にキャパシティーが小さく、登山シーズンの週末はすぐにいっぱいになってしまい、路上駐車や離れた駐車余地に駐車するのが当然だが、この3連休の悪天の予報に駐車場はガラガラだった。既に駐車している車=金曜以前に入った車がほとんどで、夜中に上がってきた車は僅かだった。

・時間が遅くなればなるほど雨の確率が高まるため、いつものように山頂で日の出を迎えられるように出発。出発時刻は2時前で、所要時間は3時間+30分で5時半に山頂到着予定。ただし、今日の予報では日の出を見るのは無理だろう。久しぶりに雨に降られていい装備で出発。意外にも上空には雲を通して月が見えており、雲の隙間からは星も見えた。このままの状態が続けばいいのだが。気温は約+10℃。

・蓮華温泉裏でいきなり道が分岐するがしっかりとした案内標識が立っているので迷うことは無かった。その後の分岐も標識のおかげで迷わなかった。数年前に歩いたが、その時は下りだったので登りとは視点が全く異なった。

・「蓮華の森」の標識で標高1590mの小尾根を越えて回り込む。このルートは尾根直登ではなくジグザグに登っていくので足に優しい。ただし、ゴロゴロした石が多く土の地面が意外と少なく、その意味では歩きにくい。さすが火山地帯で岩は安山岩が主体だった。

・出発から30分ちょっとで最初の雨。一般的に雨の降り出し直後はそのまま降り続けるのではなく、何度か降ったり止んだりしながら徐々に雨の降る時間が長くなっていき、降り方も強くなっていくのが普通だ。今回もそのパターンで最初は10分程度で止んでくれた。ここは樹林帯であり、まだ傘の出番は無かった。ただしザックにはザックカバーを掛けた。

・標高2070m付近は「天狗の庭」と呼ばれる樹林が開けた地帯。それまでは樹林が深くて展望は無いが、ここは背の低い唐松が疎らに生えている程度で展望がいい場所。ただし夜中では周囲は何も見えないが。

・最初の雨から約1時間後にもう少し強い雨が降り出した。まだ樹林帯の中だったので、ここでも雨具を使わずに済んだ。

・県境稜線が近付くと背の高いハイマツが登場し、森林限界の近さを感じさせる。傾斜が緩んで森林限界を超え草付きに出ると南寄りの強い風が吹き付けて体感温度が一気に下がる。白馬大池分岐で防寒具+雨具を装着。弱い雨ではあるが、長時間当たり続けると濡れてしまうレベル。大池山荘とテントの光が見えている。白馬岳方向には出発したばかりの近距離に2人のライトが見えている。

・すぐに2人の女性登山者を追い越して稜線を登っていく。幸いにして登山道は稜線北側を通っている場所が多く、冷たい風が避けられて助かった。それにタイミングよく森林限界を歩いている間は雨が弱まってくれた。

・最初の顕著なピークに船越ノ頭の小さな山頂標識が立っていた。帰ってから地図でGPSのトラックデータを確認すると、船越ノ頭の位置が日本山名事典と異なっていることに気付いた。どちらが正しいのかは不明だが、標高的には現地の標識があるピークが高く、最後のピーク(肩)としては山名事典となる。

・周囲が徐々に明るくなってくると、左手には白馬岳や鹿島槍ヶ岳など後立山主稜線の山々が立ち並ぶ。鹿島槍方面はここより南だが、雨が降っていて白く霞んでいた。ただし、こちらと同じでずっと雨が降っていたわけではなく、霞んだりはっきり見えたりだった。でも、こちらよりは雨が降っている時間は長かった。後立山の山の隙間(鞍部)から見える立山、劔方面も同様。

・東側の新潟の空は比較的雲が少なくて明るい。予報通り新潟は雨の降り出しが遅いようだ。志賀高原方面は雲海が高く、標高2000m以下は雲海の下。奇跡的にも岩菅山の左側には日光白根のドーム型のピークが見えた。

・新潟側の雲が少ないとはいえ、日の出が見えるほどの少なさではない。残念ながら今日は日差しは皆無だろう。今の日の出は約5時半なので通常なら5時にライト不要になるが今日は5時10分くらいだった。

・山頂到着は日の出直前の時刻だったが、東の空の雲が厚く日の出は見えず。強めの風に乗って僅かな雨粒が横から飛んでくる。南に向けてデジカメを向けるとレンズに水滴がついてシミのようなボケる場所ができてしまうので、何度もレンズを拭く羽目に。

・天候の割には展望は悪くはなく近場の山ははっきりと見えた。ただし栂海新道の稜線には雲が絡んで見えず。槍穂や常念山脈も見えなかった。遠くの山では八ヶ岳が雲の隙間でかろうじて見えたが、南アルプスは影も形も見えなかった。

・風が避けられる場所で小休止して軽い朝飯。本降りだったらそのまま下ろうかと考えていたが、運が良かった。休憩中に山頂を通過する人は皆無だった。

・下山中は、稜線に出て最初に追い越した2人と、大池山荘付近で3人組とすれ違った。大池山荘では数張のテントが見えた。大池山荘は白馬大池の周辺にあり、南側には高まりがあって風除けになりそうな。風が強いとテントは設営も撤収も単独では大変だ。

・小蓮華山〜大池山荘間は雷鳥が多いので会えるかと期待したが、残念ながらそれはならず。天気は悪かったが稜線にガスはかかっていなかったのが要因か。鳴き声も聞こえなかった。

・蓮華温泉分岐に到着直前に、大池山荘から蓮華温泉へ下山する登山者あり。この天気ではこれが正解だろう。こちらも下山開始。草付きの斜面が終わって背の高いハイマツが現れて風が遮られるようになったところで雨具と大半の防寒具を脱いだ。

・樹林帯に入ってから再び雨が強まったが、樹林のおかげで雨具が無くてもどうにかなった。今日は運がいい。たま〜に下りで追い越す登山者や登ってくる登山者は雨具を着用していたが、私の場合はこの状況でゴアを着ると蒸れて自分の汗で濡れてしまう。樹林を通して落ちてくる雨で濡れるのと大差ないなら、雨で濡れた方がマシだ。

・途中でシラタマノキの花がまだあったので写真を撮影したが、こんな時期まで花が咲いているのか怪しかったので触ってみたら、花ではなく実だった。見た目はほとんど花と変わらない。食えるかどうか知らないが食ってみたら湿布のような風味で味はイマイチだった。蓮華温泉近くまで高度を下げるとウメバチソウの群落があった。

・蓮華温泉に到着し駐車場に出ると、車の数は昨夜とほとんど変わっていなかった。登りの登山者は数人だけだったからなぁ。今は小雨になっているが、これからはもっと悪化する予報だった。

 

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